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心療内科の選び方、行ってはいけない心療内科。

行ってはいけない心療内科 心療内科の選び方

 

みなさんは心療内科、メンタルクリニックにどんなイメージをお持ちでしょうか。

体調を崩したとき、「風邪ひいたかな?」「早めに病院かかっておこうかな」と気負うことなく受診する、そんな気軽さは皆無に等しいかもしれません。

そもそも心療内科とは?受診する際にたくさんある心療内科の中から、どこをどうやって選択すればいいのでしょうか。

 

心療内科とは

 心療内科とは、様々な内科、外科と精神科の間に位置する科で、ストレスが原因で身体症状が現れている状態のときに、その身体症状と精神症状を治療する科です。受診する目安は次のようなものがあります。

・強い動悸や胃痛、腹痛、下痢などがあるが、内科を受診しても原因がわからない

・血圧が急激に高くなるが、検査をしても異常がないと診断されてしまう

・強いストレスを感じた以降に、体調が悪化した

心療内科は、置かれている環境や心の状態などによって、身体の不調が出現する「心身症」という身体の疾患を扱います。精神科医が「精神科・心療内科」と標榜していることが多いと言えます。

 

心療内科の治療

 精神科の治療との相違点は、まず内科的な薬を活用しての薬物治療に取り組むことです。それと同時に生活指導を行い、患者の生活スタイルに応じたアドバイスをしていきます。さらに、必要に応じて精神面の治療を組み込んでいきます。

向精神薬の処方だけではなく、精神療法なども取り組むことになります。身体症状の原因が「心」の問題である場合に、その問題に十分配慮しながら治療を進めていくことができる、それが心療内科なのです。

 

心療内科の選び方

 かかりつけ医がある場合はかかりつけ医に相談する、勤務先の産業医や役所の保健師など、地域の精神科医とネットワークを持っている専門家に評判を聞くのも一案です。インターネットの口コミは手軽に見ることができますが、患者の主観に基づくもので確実な情報とは言い難いでしょう。

 では実際に信頼できる医師を見分けるための具体的なポイントをご紹介します。

 

    診察時間(特に初診)が長い

初診時には、患者の訴えだけではなく、その症状の原因(ストレス等)を探るために職場や家庭の環境や家族の状況、生活習慣、生育歴など、その人のバックグラウンドを把握しようと努めます。そのためには、初診の診察時間は30分以上必要となります。初診の予約時に、診察にかかる時間を確認してみてください。また再診時も、

患者の表情やしぐさを観察して症状の変化を読み取るためには、5分未満の診察では十分に把握しきれません。

    症状の原因を掘り下げて確認してくれる

薬で症状コントロールできていても、原因となっているストレスの状況が変わらなければ、また同じことの繰り返しになってしまいます。原因が「仕事のストレス」だった場合、それだけで片付けることなく

・具体的にどんな環境の変化があったのか

・どんなストレスがどの程度の頻度で発生していたのか

・その時、どんな気持ちになってどう対処していたのか

・ストレスを発散することはできていたか否か

など、症状出現に至った原因を振り返り状態改善の糸口を見つけるために、状況を掘り下げて確認します。

    患者の話に関心を示しながら共感してくれる

患者の目を見ながら話を聞いてくれるだけではなく、共感してくれることも重要なことです。訴えに対して共感してもらえるから、患者は素直に自分の感情や状況を話すことができ、また自分自身を否定することなく受け入れることもできるのです。

    ストレス環境の改善に目を向けてくれる

症状の原因となるストレスとどう向き合っていくか、このことに目を向けてくれる医師の信頼度はかなり高いです。目に見える症状改善だけでなく、患者が再発することなく、元通りに社会復帰できることを治療のゴールと位置づけているという証です。

    薬の処方について詳しい説明がある

ただ単に「出された薬をきちんと飲んでおけばいいんだよ」ではなく、薬を処方する意図や、その効果や副作用、飲み忘れた場合の対処など、きちんと説明があることが大切です。

おすすめできない心療内科

    複数の診療科の中に精神科や心療内科が含まれている

「精神保健指定医」「日本精神神経学会認定専門医」の資格がなければ、おまけ的についでに診ている可能性があります。精神科の薬の知識が乏しいと、処方される薬の選択肢も少なくなりますし、依存性の高い薬を安易に処方されてしまう場合もあります。

    薬をむやみに出すか、全く出さない

同じ種類の薬が複数出されているのは不自然です。初診から6種類以上の精神薬を処方された場合は、医師に説明を求めて下さい。一方、薬を全く使わない場合は、カウンセリングなどの精神療法が中心となりますが、確実に効果が出るわけではありません。通院が長期化するリスクもあります。

    カウンセリングや検査が多い

カウンセリングは保険適応外で、高額に設定しているところもあります。診療に必須でなければ断りましょう。

    一方的に自分の考えを話すだけで、患者の訴えを取り合わない

「あなたは○○だから」と一方的に決めつけたり、患者の訴えに耳を貸さない医師は要注意です。また、初診では親身になってくれても、徐々に態度が変わることもあります。

信頼関係が築けないと感じたら、転院するのも一つの方法です。薬を中断して悪化する場合もあるので、服薬は続けながら新しい医院に行きましょう。転院する際に紹介状が必須と思われている方も多いと思いますが、紹介状なしでも受診可能な病院やクリニックはあります。転院希望や紹介状記載を頼みにくい場合は、黙って病院を変えてしまいましょう。

 

 メンタルヘルスの不調を克服して、元通りに元気になるためには、何よりも信頼できる心療内科医と出会うことが最も重要です。この心療内科はハズレだ、自分には合わないと感じたら、迷うことなく病院を変えましょう。心療内科は相性がとにかく大事です。より多くの方が信頼できる心療内科と巡り合えることを願っています。

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