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心の病気ってなんだろう?

1.心の病気の種類

一般に「心の病気」とは、心因性や内因性の精神疾患を指すことが多く、職場や学校などにおけるストレスや、強い精神的衝撃を伴う出来事や環境の変化などが原因で起こることが多いと考えられます。

心の病気と言われる代表的な疾患には以下のものがあげられます。

  1. うつ病:気分の落ち込みや意欲の低下などが続き、通常の生活が難しくなる状態で、疲労感や不眠、食欲低下などの身体症状を伴うこともあります。
  2. 不安障害:強い不安や恐怖のために日常生活に支障が出る疾患群で、パニック障害や恐怖症、社交不安障害などがあります。
  3. 適応障害:出来事や状況から受けたストレスのために、落ち込みや焦燥感、不眠などの症状が現れる疾患です。原因となるストレスには心当たりがある場合も多く、ストレスが解消されると次第に症状が治まることも多いとされています。
  4. 双極性障害:気分が高まる「躁状態」と気分が落ち込む「うつ状態」が交互に現れる疾患です。
  5. 統合失調症:思考や行動などを目的に応じて統合する脳の力が低下する疾患で、妄想や幻覚などが現れる陽性症状と、感情表現の乏しさや意欲の低下が現れる陰性症状があります。

2.心の病気の原因は

心の病気は、発症した人の多くが日常生活で継続してストレスを受けてきた傾向が見られます。ストレスとは、「ストレッサー」と呼ばれる外部からの刺激により心や体に生じる緊張状態のことを言います。

特に、仕事の質や量、プレッシャーや対人関係などがストレッサーとなっていることが多く見受けられます。ストレッサーにはネガティブな出来事だけでなく、昇進や結婚、出産などのポジティブな出来事も含まれます。ストレッサーが自分の対処能力を超えたストレスをもたらすときや、長期間続くときは心や体に現れるストレス反応が慢性化し、やがて症状として現れることがあるため注意が必要です。

3.心の病気の症状は

人によってさまざまですが、精神的な不調としては思考力や意欲の低下、気分の落ち込みや理由のない不安感などがあり、気持ちが落ち着かなく、イライラし怒りっぽくなります。身体的な不調としては人前に出ると手が震えたり、突然のめまいや動悸、不眠や食欲低下、疲労や肩こりなどがあります。

また、周囲の人が気づきやすい変化としては遅刻や休みが増えることや服装の乱れ、物忘れが多くなることやぼんやりしていることがあげられます。他にも、一人になりたがったり、不満やトラブルが増えて感情の変化も激しくなったりします。

心の病気は誰にでも起こるものです。心の不調やストレス症状が長く続いたり、日常生活に支障が出ている場合は、早めに専門機関に相談することをお勧めします。

 4.心の病気はどこに相談するのが良いの?

心の病気が気になるときは一人で悩まないで、身近な人や周囲の人、地域の相談機関などに相談することが大切です。家族や友人など、身近な人たちからのサポートは心強いものですが、身近な存在だけに相談しにくいこともあるかもしれません。そんな時は地域の公的な相談機関を利用しましょう。心の病気の利用可能な制度も紹介してくれます。

また、心の不調を扱う専門家には様々な種類があります。医師やカウンセラー等、自分の状態や希望に合わせて選んでいくと良いでしょう。

5.心の病気の治し方

心の病気は、正しい診断と治療を行うことで、多くの場合は症状をコントロールしながら安定した生活を送ることができます。治療には薬物療法と精神療法を併用し、生活習慣を改善するための生活指導が行われます。

薬物療法は薬が脳内の神経伝達物質に働きかけ、偏りが起きている脳の働きを調整します。症状にあわせて抗精神病薬や抗うつ薬、抗不安薬や気分安定薬などが使われます。

また、精神療法は医師との対話を通じて、考え方や物事の捉え方の偏りを修正していくことで心理的な問題を解消する治療法です。医師が本人の話を聞いて受容し、共感することで本人を心理的にサポートするカウンセリングが基本となります。

精神療法の中には、面談や思考の書き出しにより偏った思考のパターンに気づき、より良い思考や行動を見つけて実践していく認知行動療法や、不安や恐怖を排除せず受け入れる心のあり方を面談により身に付けていく森田療法などがあります。

6.まとめ

働く人がかかりやすい心の病気には、うつ病や不安障害、適応障害などがあげられます。治療に時間がかかることが多く、仕事上での環境調整が必要となる場合もありますが、治療により症状をコントロールし、安定した生活を送ることができるまでに回復する人もたくさんいます。

疾患を理解して環境を整え、焦らずに回復の道を歩んでいくことが大切になります。また、心の病気を予防するには日頃からそれぞれの個人にあったストレス解消法を持つことや、十分な休養を取る方法を考えておくことを心がけてみてください。

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